アロマ看護師ならば、アロマテラピーがどのように効くのかを理解しておく必要があります。
芳香が人体に良い働きをもたらすことは民間療法としてかなり昔から知られていました。
アロマテラピーという言葉が生まれたのは、今から約80年も昔の話です。
1928年のフランスである科学者が手に火傷を負い、とっさにラベンダーの精油を塗ったところ、驚くほどに早く傷が癒えたことがきっかけとされています。
それ以後、香りを使った自然治療が近代医学の一つとして改めて注目されてきています。
また、今現在も研究が続けられている分野なのです。
この芳香成分が伝わる経路としては、もちろん鼻がメインです。
成分は鼻腔の内側の奥の方にある臭いを感知する嗅毛(きゅうもう)という感覚器官から取り込まれます。
そして感知した成分の情報を脳に伝えます。
脳の中には喜怒哀楽などの感情に深くかかわっている大脳辺縁系、記憶に関わる海馬、そして自律神経やホルモン免疫の働きを調節する視床下部があり、ここに芳香成分が働きかけることによって、心身に影響を与えるのです。
また、呼吸と一緒に吸い込まれた芳香成分は鼻や口からのどを通って気管や気管支、肺にも入る事となります。
この際に肺の粘膜から血液中に入って血管から吸収されるものもありあmす。
微量ながら、肺の粘膜からも取り込まれています。
このため抗菌作用や殺菌作用のある精油を使うとのどや気管を清潔に保ってくれるので、かぜの予防などにもつながります。
アロマ看護師を目指す方は、しっかりと理解しておきましょう。